ニットを縫うのはむずかしい、と思っていませんか?特殊なミシンがないとできない、と思っていませんか?
意外と普通に縫うことが出来るんです!今回は、家庭用のミシンとアイロンだけを使って作れるクラッチバッグの作り方を紹介します。
編み地は裁断せず、編み地の大きさを基準にしてクラッチバッグを作っていきます。
編み地は伸び縮みや、柄によって多少大きさが違いますが、ここでは幅29cm丈42cmの編み地で説明します。1~2cmくらいのズレなら伸ばしたり縮めたりしながら縫えてしまう、なんていうのもニットソーイングのいいところでもあります!
材料はこちら
表地となる編み地:コットンリンクス矢羽柄
裏地となる生地:しっかりとした厚めの綿の布
片面接着の薄手キルト芯
スナップ釦:18mm 負担がかかりすぎないようマグネット式がおススメ
ミシン糸:布を縫うときに使用する普通の糸でOK。特にニット用である必要はありません。
まず裏布の裏側にキルト芯を貼ります。縫っている間に外れてこない程度にくっつけましょう。縫い代分1cmを避けて芯を置き、当て布をしてアイロンで押えます。
(コットンリンクス矢羽柄は薄手の編み地なので、その風合いを生かしながらボリュームを出すためにキルト芯を入れています。厚手の編み地を使うときはお好みでキルト芯なしでも作ることができます。)
次に内ポケットを作ります。内ポケットのサイズは自分のスマホのサイズに合わせるなど、簡単に応用できます。スマホのサイズに縦横+1cmしたものに、縫い代をつけましょう。
ポケット口を1cmの三つ折にして縫った後、残りの三辺を1cmで折っておきます。
裏布の、左右の端とフタになる方の端を縫い代1cm折ります。
布を表に返してポケットの位置に印をつけ、裏布に縫い付けます。ポケットの大きさを変えた場合はバランスをみて位置を決めてください。
裏布と編み地(表地)をくっつけていきます。縫い合わせるのは、編み地のびろびろしている編み終わり(編み終わりについて詳しくはこちら)の方と、裏布についているポケットの底側の方(縫い代折り返してないところ)です。左右の端は折り返した状態で編み地の耳と合わせます。
編み終わりはびろびろしているので、目打ちなどを使って押えながら縫います。
縫ったところの縫い代を割り、表に返したら、裏布の左右端を編み地にたたきつけます。このとき、ボビンに入っている下糸が表側に出てくるので、下糸は表地の色に合わせます。糸調子も注意が必要です。
左右端は編み地の耳が2mmほど出るように、フタの方は編み地のリブが0.5cm出るように裏布をセットし、コバステッチ(端1mmから2mm程度のところを縫う)をかけます。
裏布の両脇を縫い付けたら、フタの方をまつり縫いします。表に出ないよう気をつけながら、5mm間隔くらいのステッチで縫い付けます。
次に脇を縫ってバッグの状態を作ります。合印の位置にバッグの口を合わせて深さを決めます。裏布をたたきつけたミシン目があるので、同じところにハリが落ちるように縫っていきます。今度は上糸も下糸も表地の色に合わせた糸を使います。
この状態でバッグにはなっているのですが、この組み合わせのように表と裏の色がはっきりと違う場合、縫ったところから裏布の色が見えてしまうので、編み地だけを2枚合わせてもう一度縫います。隠れて気にならない場合はこの工程はとばしてください。
スナップ釦をつけます。参考の位置を書いてありますが、実際にフタを閉めて大きさを見てから位置を決めます。
コットンリンクス矢羽柄のクラッチバッグ完成です。
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